今日、我々のライフラインとして必需となっている上下水道管、電気(電線)、電話線、ガス管や商店の看板、日よけなどが、道路上や道路上空、地下に多数設けられています。しかし、本来の「道路」とは、「一般交通の為に使用されるもの」です。このように、本来の用途以外に道路上や道路上空、地下に設備等を設置し、継続して道路を使用することを「道路の占用」といいます。
「道路の占用」をするためには、道路を管理している道路管理者(国、都道府県、市区町村)に対し、自ら申請書を提出し許可を受けることが義務づけられています。許可を受けるには、道路の占用許可基準(道路法第33条)に定められた種類や場所、大きさであり、場合により占用料金を支払うことなどが法律・条例によって決められています。
道路占用物件調査業務は、道路の占用を行っている物件(主に看板、日除け類)を調査し、許可申請業務が適正に行われているかを把握するために行う調査です。また、安全管理・落下防止を目的とし、看板の設置状況の確認も行います。
調査を行う者は、道路管理者に代わり、現地に赴き道路占用物件の面積や道路を占用している面積、表示内容、広告主等を調査・計測し、写真撮影を行い、道路占用物件の把握を行います。その調査結果を基に占用物件台帳を作成し、占用物件の管理を行えるようにします。 その際に、申請を行っていない占用物件や設置状況が危険と思われる占用物件が発見された場合には、広告主に対し、申請や設置の是正を促すように交渉を行う場合もあります。
占用物件調査業務フロー
計測風景
メジャーポールによる高さの計測
高い位置の占用物件はトータルステーションによる計測を行います。
道路占用物件の管理は、様々な分野に分かれ、多様化また複雑化し、膨大な道路占用管理業務を円滑に行っていくことが大きな課題としてあげられることが多々あります。
弊社の「道路占用管理システム」では、この多様化・複雑化している道路占用管理業務を円滑に行う事ができ、業務効率が向上します。
本システムは、プログラムの特別な知識は必要とせず、ボタン操作と簡単なパソコン操作により、システム操作を行うことができます。
具体的には、広告主から申請のあった申請情報の登録や変更に伴う編集、満了や継続等の履歴道路占用物件台帳として画面上で取り扱います。
また、占用料金の集計や入金・未入金の管理、住所録や通知書の印刷、占用料などの帳票を作成する機能があり、様々な条件を入力し、集計が可能となり、データ入手が容易となります。また、弊社のシステムは、ご担当者様の様々な意見を取り入れたシステムカスタマイズにも対応が可能です。例えば、住宅地図データを併用することにより、「地理情報システム(GIS)」としてシステムを利用することができるようになります。
住宅地図データを利用することにより地図からの検索が可能となり、画面上の地図のポイントをクリックするだけで、簡単に物件情報を得ることが出来ます。
道路占用物件調査実績
【中央官庁】国土交通省
【東京都】東京都、中央区、文京区、千代田区、港区、品川区、中野区、豊島区、墨田区、江戸川区、葛飾区、足立区、八王子市、立川市(順不同)
道路占用管理システム導入
【東京都】中央区、文京区、港区、葛飾区、豊島区、台東区、江東区、墨田区、江戸川区、練馬区、品川区、八王子市、板橋区、千代田区、北区、中野区、武蔵村山市(導入順)